2017年10月25日 11:47

整形は自己満足から始まり、他者の承認へと発展して、最終的には再び自己満足に帰ってくる。

毎月第4日曜日に新宿二丁目のゲイバーでママをやってるんだけど、こないだ、そこにタカナシクリニックのお客さんだという女性が二人いらしたわ。

二人とも顔見た瞬間から「綺麗な人だな」と思ってたら、やっぱりタカナシ作品なのね(笑)。


タカナシは、美男美女を作ることに関しては凄腕だと思う。

あとは、そうやって美貌を得た人たちがどう生きていくのか、という問題よね。

整形って結局のところ自己満足の問題だと私は思ってるけど、自己満足だけでは物足りなくなってくるのが人間の浅ましさ。

どうしても自己満足に見合う他者の評価が欲しくなっちゃう。


そんなわけで、いつもタカナシが言ってるように、整形した女たちは主に恋愛で自分の価値を確かめようとする。

整形した主婦が不倫に走ったりするのは、その典型ね。

私の場合はその自己確認が「デリヘル」だったわけだけど、まぁ、そんな極端な手法に打って出る人は少なくて、やっぱりみんな恋愛という形で男の承認を得ようとする。

でもさ、恋愛って傷つくじゃん?

ラブラブの時期は自己肯定感に満たされるけど、そんな蜜月は長くは続かないし、最終的にはせっかく手にした自己肯定感がボロボロと崩れ落ちる羽目になる。

恋愛は人間のエゴのぶつかり合いだから、無傷ではいられないのよ。


恋愛を通して男からの承認を得て、自己肯定感と自信を回復したいという気持ちはよくわかるけど、そういうのって他人に求めても無駄なんじゃないかと思う。

他人は私の期待どおりに私を承認なんかしてくれない。

向こうもまた恋愛に承認を求めてるから、相手によってはあなたを服従させようとしたり試すようなことをしてみたり、もっと悪いケースでは裏切ったり欺いたり弄んだりしてくるため、あなたはさんざん翻弄された挙句に自信やプライドを奪われていく羽目にもなっちゃうの。

せっかく整形して綺麗になっても、以前に増して自己評価が低下しちゃうんじゃ意味ないわよね。


そんなわけで私は、もう恋愛で自己確認することに興味を失ってしまった。

そんなことで自分の価値なんか計れないしね。

相手のエゴに振り回されて一喜一憂するだけ無駄ってもんだわ。

恋愛なんて、せいぜい「ごっこ遊び」で充分よ。

「愛し合ってるごっこ」は確かに楽しいもんね。

でも、そんなことで自分の価値なんて決まらない。

結局のところ、私の価値なんて私が決めていくしかないのよ。


私は仕事柄もあるしキャラのせいもあって、毀誉褒貶の激しい人間だと思う。

私を評価してくれる人もいれば、まったく無価値と考える人もいる。

そんなの当たり前だし、だからって私は私をやめることもできないから、このまま行くしかないわけよ。

私が自分に満足することは一生ないけど、自分に満足できる人間なんていないから、それはそれでいいの。

他人の期待にも自分の期待にも応えられないからって、私が無価値であるということにはならない。

私は私のできる範囲だけで精一杯やるしかないし、もうそれでいいやと思えるようになったわ。


そんなわけで恋愛に興味を失くした私だけど、べつに美醜に興味を失くしたわけじゃない。

昔ほど必死じゃなくなったものの、自分にゲンナリしたくないから、ある程度のラインは保っておきたいと願ってる。

これはもう、完全に自己満足の領域ね。

整形は自己満足から始まり、他者の承認へと発展して、最終的には再び自己満足に帰ってくる。

でも、最初の自己満足と最後の自己満足とでは、ちょっと質が違うような気もするの。

何より、自分に対する期待値が全然違うわね。

高望みする必要もなくなったし、完全に諦めるつもりもないし、「適度なライン」で満足よ。

目下の問題は太り過ぎってことだけど、こればっかりは自分でちゃんと節制しなくちゃね。

「節制」とか、一番苦手な分野だけど(笑)。

とりあえず、家庭用EMSで毎日、腹筋ブルンブルンしております〜。



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