2009年05月07日 15:16

施術料金_高梨真教

4/23日付けのYahooニュースで、全国大手チェーンの美容外科における、ワキガ(腋臭症)の手術の価格格差が7倍以上もあるため、標準的な価格を設定すべきではないか?とのニュースが掲載されていました。



本来自費診察の医療行為に対する値段設定は、ドクターのキャリアや考え方によってバラバラなのが当然で、外食産業の値段設定と変わりがないはずである。

まして、同じ腋臭症の手術と言っても、簡単なものから、手間のかかる手術まであるのだから、格差があって当然と思う。

例えば二重の手術と言ったって、埋没法の様なものから、皮膚を切除した上で、眼瞼挙筋の短縮まで必要なものまであるわけで、同じクリニック内でも埋没法は63,000円だし、後者は262,500円と格差がある(タカナシクリニックの価格)。まして、程度によっては健康保険が適応になる。



では当院でのワキガの手術は、他覚的症状さえあれば、手法を問わず、健康保険の適応になっている。

ホームページのトップページに4月からの改定に載せたばかりだった。

では、なぜに他覚症状さえあればなのか?というと、自分を臭うと思っている過敏な人がいることや、程度で改善しても、臭いが全くなくなるわけではないので、それでも気になる人というのは、本来健康保険の適応ではないからである。

健康保険であると3万円台で手術できてしまうものが、自費であると、20万円台の手術になってしまう。



それは健康保険の場合の自己負担は0割から3割であるからであるが、医院側の価格差は2〜3倍はあるわけだ。

本人にしてみればかなりの金額が変わる。



本来健康保険での料金は全国どこでも同一料金であり、ベテランであれ、フレッシュマンであれ、専門医であれ、他科のドクターであれ、同じ料金である。資本主義なのに、医療社会は、共産主義か、社会主義の様なものだ。



もしこれが医療でなくて、他の分野なら、談合かカルテルみたいなものだと思うけど。



それにもう一つ言いたいのは、必ずしも高い=良質とは言いがたいこと。

価格決定はあくまでもイメージや、マーケッティングによる力が作用している。

埋没法レーザー脱毛なんてのがいい例だから、高い=良質とはいえない。

ただ、低料金すぎるのは不正競走の様な気もするけど、やっぱり良質ではない気がする。



ということは、価格のみでクリニックの良し悪しの判断にならないということだから、専門医であるか無しか、症例が多いか少ないか、なるべく症例を実際に見るなどしてから、クリニックを選ぶのが良いのではないかと思うけど。





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